過去ファイル

平成22年7月

 21世紀は、政治家にとっては受難の時代になりました。テクノクラート(専門エリート)は義理人情を理解せず、義理人情の人にとっては、科学の進歩によって世の中の仕組みが理解できないものへと変化していっています。今から20年前には、普通の人には理解できないものは、そんなに多くはありませんでした。今はそうではありません。
 このような時代には、国民全員が知恵を絞って物事を解決していくしかないように思えてなりません。政治家さん、役人さん、よろしくにはなりません。一人一人がそれぞれの専門分野で、政治や世の中の仕組みに関わっていかなければならない時代になりました。これは、私が政治を離れていたこの5年足らずの間に、ものすごく進んだことです。常に問題は、科学の最先端に近いところで起こってきているのです。

- みなさんが関心ありそうな話題について、とても過激に -

1.年金と消費税

 今の年金や社会福祉には、達成すべき理念がないように思えてなりません。金額や税率が一人歩きしています。はっきりと、ちゃんと国がここまでは面倒を見ると宣言してはどうでしょうか。みんな安心を求めています。生活は不安でいっぱいです。その不安を取り除くのが、国の役割ではないかと思っています。それじゃ仕方ないねとか、誰も納得していません。それもそのはず、国民は議論に参加せず、こう決まりました、といわれるだけですから。これは自民党政権がたびたび説明不足といわれていたことに呼応します。それと、お金持ちの人に聞いてみたいです。そんなにお金を貯めて何に使うんですかって。所得税の累進性は高くすべきです。法人税もむやみに低くする必要はありません。自分の快楽のためだけを動機に働く時代は、もう終わりを告げたと思います。企業が企業利益だけを追求する時代は、終わりを告げたと思っています。希望でもありますが。消費税を上げる前にやらなければならないことは、いっぱいあります。もしお金持ちのひとが、嫌気がさして海外に資産を持って逃げるなら、どうぞ逃げてくださいと言いたいです。多少貧しくなっても、残った我々だけでしっかりと国を再建して見せますから。

2.日本の経済破綻の可能性

 日本の経済破綻の可能性は、多分にあります。これは個人資産と国家財政が切り離されつつあるからです。残念ながら直接ではありませんが、郵政の民営化によって破綻は現実味をもってきました。よしあしは別として、多額の郵貯、簡保のお金が国債を引き受けていましたし、今も引き受けています。これは大きな緩衝材となっています。つまり、民間に預貯金がある限り、国家は赤字を出しても、ある程度大丈夫という構造になっているからです。国債の安定的な引き受け先がなくなると、発行条件が市場に左右されるようになります。ここでの引き受けが滞ると、国としてほんとうに債務不履行になってしまいます。日本の規模の経済が債務不履行になると、国際経済は大激震です。そしておそらくIMFを通じてでしょうが、非常に高利の貸付と構造改革を行うべき責務が負わされます。我が国には資源がありませんから、赤字国債の担保になるものは国民の個人資産しかありません。そこはもう切り離されていますから、その時担保になるのは、税金で作られた空港だとか、新幹線だとか、社会インフラが担保になるでしょう。かくして日本の資産は、すべて国民の手から消滅します。円はインフレを起こして、通貨は別のものかデノミとなり、資産は大幅目減りし、収入も下がり、国民は耐乏生活を強いられることになるでしょう。こんなことにならないように、なんとかしなければ大変です。

3.道州制

 道州制は、基本的には行うべきだと思っていますが、国民の多くは、イメージがつかめていないのではないかと思っています。これは地方分権が、形ばかりだったことと同じです。本当に道州制をやれば、霞ヶ関はほとんどなくなります。東京と関東圏は大幅な地盤沈下を起こします。帳簿上の国家全体の資産価値は大幅に減少します。きっと金融機関は目を白黒させるでしょう。行政の単位をコントロールできる大きさにすることは必要です。日本は、そういう意味では大きくなりすぎています。地方は、かなり活性化することでしょう。挑戦すべき課題です。

4.日米安保と東アジア共同体

 私は現実主義者です。まず、どのような形をとるにしろ、我が国が、まずはしっかりしないと話しにならないということです。今のままだと、どっちにころんでも、対等の立場には立てないことを非常に危惧します。中国は急速に力をつけ、すでに多くの分野で日本を凌駕しています。韓国も非常にアグレッシブです。このような中で、今、極東の軍事、政治のバランスを崩すのは、得策ではないと考えています。沖縄の方には感謝の限りなのですが、海兵隊基地の県外移転は軍事バランス上、受け入れられることは絶対にありえませんし、我が国にとっても大変なマイナスです。



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